2026年2月26日
瓦屋根は屋根材の中では最も耐久性が高く、寿命が50年以上あるとされています。しかし、50年間メンテナンスが全く必要ないというわけではなく、15年から20年程度を目途にメンテナンスが必要です。
特に棟瓦の下にある漆喰が詰められている箇所は剥がれやすいので注意が必要です。
この記事では、漆喰の剥がれを放置することの危険性と対処方法について解説します。

瓦屋根は、瓦だけでできているわけではなく、漆喰という詰め物が埋められている部位があります。
漆喰というと、塗り壁の原料というイメージが有り、瓦屋根に使われていると言われてもピンとこないこともあるのではないでしょうか。
瓦屋根の漆喰は、棟瓦の土台部分に詰められています。
棟瓦の土台部分に当たるのし瓦と桟瓦が当たる部分は、三日月状の隙間が生じてしまいます。この隙間がそのままだと、雨水が浸入してしまうため、漆喰が詰められています。
漆喰仕上げの外壁の耐用年数は100年を超えるといった話があるため、瓦屋根の漆喰に寿命なんてあるのだろうかと疑問に思う方もいるかも知れません。
しかし、瓦屋根の漆喰は、直射日光や風雨の影響を最も受ける過酷な環境に置かれているため、寿命はそれほど長くありません。
15年〜20年ほどで劣化して寿命を迎えます。

施工直後の瓦屋根の漆喰は、地上から見上げてもその白さが目立つほどです。
歳月とともにコンクリートのような色に変色していきます。
では、どのような状態になったら、寿命が近いと考えるべきなのか解説します。
地上から見上げても漆喰が黒ずんでいる場合です。
漆喰が黒ずんでいるのは、カビやコケが付着していることが原因です。
カビやコケが付着した場合、漆喰の内部に根を張ってしまいます。雨が降ると水分が漆喰の内部に浸透しやすくなります。
その結果、漆喰の劣化が進みやすくなります。
漆喰が黒ずんでいる段階では直ちに雨漏りにつながることはありませんが、そろそろ、漆喰の詰め直しを検討すべき時期に来ていることのサインになります。
漆喰にひび割れなどが生じている場合です。ひび割れがあるかどうかは、地上からはわかりにくいかもしれません。
地上からも分かるほどにひび割れが生じている場合は、その隙間から雨水が浸入しやすくなっている可能性があります。
ひび割れを放置した場合は、剥離したりして、雨水が浸入してしまうので早めに修理を検討する必要があります。
漆喰がひび割れるだけでなく、剥がれてしまっている場合です。
屋根に白いセメントの破片のようなものが転がっていたり、地上に落ちてきていて、屋根の漆喰が剥がれていることに気づくことがあります。
屋根の漆喰が剥がれた場合は、内部に雨水が浸入するようになるため、雨漏りにつながってしまうことがあります。
雨漏りしていなくても、漆喰の内側にある葺き土が流出してしまい、棟瓦の土台が崩れてしまうことがあります。
漆喰が完全に剥がれてしまうと、内側の葺き土が剥き出しになります。
葺き土は、大量の水を吸ってしまい、泥となって流出してしまいます。
棟瓦の土台の役割を果たしている葺き土が流出して土台がすかすかになると、棟瓦の並びも歪んでしまいます。
棟瓦の並びが歪むと、瓦に隙間がある状態になってしまい、ますます雨水が浸入しやすくなり、雨漏りにつながってしまいます。

瓦屋根の漆喰が劣化していても、大したことはないのではないかと思うかもしれません。確かに、漆喰の部分が剥がれても、天に向けて穴が空いている状態になるわけではなく、側面に穴が空いているに過ぎません。
しかし、確実に屋根にダメージを与えてしまいます。
ちょっとした雨でも、漆喰の内部の葺き土は水分を吸収してしまいますし、泥水になって流出しやすくなります。
ましてや大雨の場合は、台風の時に窓を開けっ放しにしているのと同じような状態なので、屋根の内部に大量の雨水が浸入してしまう恐れがあります。
屋根の内部に雨水が浸入しても、ルーフィング(防水シート)が張り巡らされているため、直ちに雨漏りにつながるわけではありません。
しかし、ルーフィング(防水シート)も15年〜20年ほど経過すれば、劣化していることがほとんどなので、雨水の浸入を止められず、雨漏りにつながってしまうことがあります。
漆喰が剥がれて穴が空いた状態になると、その隙間に鳥やネズミが侵入してしまうことがあります。
鳥だと、巣を作ってしまうことがありますし、ネズミだと家の中に入り込んで、屋根裏を走り回って住処にしてしまうことがあります。
特にネズミに入られては衛生上良くないのは言うまでもありません。
瓦屋根の漆喰が剥がれているといった異常が確認できるときは、屋根工事業者に修理を依頼する以外に方法はありません。
屋根工事業者が行う工事としては、
・漆喰詰め直し工事
・棟瓦取り直し工事
の2種類があります。
漆喰詰め直し工事は、漆喰が剥がれているだけで、棟瓦には異常がない場合に検討される工事です。
例えば、漆喰がひび割れていたり、一部欠けている場合です。
この段階で漆喰内部から葺き土が流出していない場合に検討されます。
漆喰詰め直し工事の具体的な流れは次のとおりです。
✅古い漆喰の除去
漆喰詰め直し工事では、まず古い漆喰を剥がし取ることから始めます。
古い漆喰は脆くなっているので、その上に新しい漆喰を塗っても、新しい漆喰が古い漆喰と一緒に剥がれてしまうリスクがあるからです。
✅新しい漆喰を詰める
新しい漆喰を詰めていきます。漆喰を詰める際は、単に厚く詰めればよいというのではなく、棟瓦の大きさなども考慮しながら、最適な分量を隙間なく丁寧に詰め込んでいく必要があります。
その匙加減はプロでなければ難しいことです。
漆喰詰め直し工事を行えば、以後、15年〜20年ほどは持ちます。
棟瓦取り直し工事は、漆喰が剥がれているだけでなく、棟瓦がずれている場合に行われます。
漆喰が剥がれた後は、その隙間から葺き土が流出し、土台が崩れてしまい、棟瓦も沈んでしまいます。
そのため、新築当時は一直線に並んでいた棟瓦がジグザクに歪んでしまうわけです。
この場合は、漆喰だけ詰め直すだけでは意味がありません。棟瓦を詰め直す必要があります。その手順は次のとおりです。
✅棟瓦とのし瓦の撤去
まず、棟瓦とのし瓦をすべて撤去します。撤去した棟瓦は、処分するわけではなく、再利用することができます。
もちろん、割れているものがある場合は交換します。
✅新しい葺き土を盛る
土台となる葺き土を盛ります。この時、古い葺き土は撤去し、完全に新しい葺き土を盛るのが基本です。
葺き土を盛ったら、のし瓦で固めて、土台とします。
✅棟瓦を被せる
葺き土とのし瓦で土台ができたら、その上に棟瓦を被せるように設置します。
また、棟瓦は銅線で固定します。
✅漆喰を詰める
最後にのし瓦と桟瓦の隙間に漆喰を詰めていきます。
このようにして、棟瓦取り直し工事を終えれば、漆喰が新しくなるだけでなく、棟瓦の並びも新調されます。
以後、15年〜20年ほどは、漆喰が原因の雨漏りを心配する必要がありません。
瓦屋根の漆喰が剥がれたために、雨漏りしてしまうこともあります。
室内への雨漏りは、瓦屋根はもちろんですが、ルーフィング(防水シート)によって防いでいます。
そのため、漆喰が剥がれたことよりも、ルーフィング(防水シート)の劣化が雨漏りの大きな原因になっていることも少なくありません。
このような場合は、一旦、すべての瓦を撤去して、ルーフィング(防水シート)を交換することも検討する必要があります。
瓦屋根の場合は、既存の瓦を再利用することができるので、「葺き直し工事」という形で対応することが可能です。
瓦屋根の漆喰の重要性と剥がれた場合の対処方法について解説しました。
瓦屋根の漆喰が剥がれていたら、早めに屋根修理工事業者に相談してください。漆喰が剥がれているかどうか分からない場合も、15年から20年経過しているならば、一度、点検をご依頼ください。
大和瓦工業は、大阪府守口市を中心に、大阪府全域の屋根工事や修理を承っています。
瓦屋根の漆喰の修理にもすぐに対応いたしますので、お困りの方はいつでもご連絡ください。
〈施工事例〉
『大和瓦工業』は大阪府守口市を中心に、大阪府全域の屋根修理・雨漏り修理を承っております。
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