守口市の気候に合う屋根材とは?雨・風・湿気に強い屋根を選ぶポイント

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屋根の豆知識

守口市の気候に合う屋根材とは?雨・風・湿気に強い屋根を選ぶポイント

2025年12月17日

屋根は建物の中で最も気候の影響を受けやすい部位なので、地域の気候に合わせた屋根材を選ぶことが大切です。
大阪府守口市は、温暖な瀬戸内気候に属しているため、夏の暑さ対策に重点をおいて、屋根を選ぶのがおすすめです。
おススメの屋根材について解説します。

屋根材と気候の関係

屋根は建物の部位の中で最も気候の影響を受けやすい部位です。
例えば、豪雪地帯では、雪が積もることを想定して、屋根づくりをしなければなりません。
冬の間、雪が積もったままだと、雪が少しずつ水分に変わり屋根に浸透してしまうことがあります。
ひび割れしたり、屋根がズレていて隙間が生じていると、雪解け水で雨漏りしてしまうことがあります。
そのため、雨漏りに強い金属屋根が好まれる傾向があります。
また、屋根の雪が落下しやすいように屋根の勾配をきつくしていることもあります。
逆に道路に雪が落ちないように、また、屋根の雪下ろしがしやすいように屋根の勾配をあえて浅くしていることもあります。

一方、沖縄や九州地方では、梅雨前線が停滞したり、台風の直撃を受けやすく、大雨や暴風に対する備えが重要です。
屋根の勾配をきつくすることで雨が流れやすくし、また、暴風の影響を最小限に留められる形状を考えています。
暴風雨の際は、屋根材の隙間から内部に雨水が浸透することもあるため、雨が浸透しにくい金属屋根も好まれています。

守口市の気候とは?

大阪府にある守口市は、温暖な瀬戸内気候に属しています。
夏は暑く、一年を通して、雨が少ないのが特徴です。大阪湾からは遠く離れていて、海からの風が通りにくく、熱気がこもりやすい地域とされています。
雪は年に数回降る程度で、ほとんど心配する必要はありません。

そのため、守口市では、暑い夏を乗り切ることを考慮して、断熱性の高い建物を建てることが望ましいと言えます。
屋根についても、大雨や暴風への備えがある程度あれば良く、雪への備えはほぼ必要ありません。
夏場に屋根からの熱気を避けやすい屋根材を選択すべきでしょう。

守口市の気候に合う屋根材の選び方

熱気がこもりやすい守口市ではどのような屋根材を選べばよいのでしょうか。
主な屋根材から、守口市の気候に適しているかどうか検討してみましょう。

化粧スレート

化粧スレートとは、セメントを主な原料として繊維で固めた屋根材です。
薄く軽量な屋根材であるため、耐震性の面で優れています。
また、価格も安くコストを押さえやすい屋根材です。

一方で、欠点としては、屋根材の中では経年劣化しやすい点が挙げられます。
セメントを主体とした素材のため、それ自体には防水性がなく、塗装によって防水性能を維持しています。
塗膜が劣化したら定期的な塗装が必要です。
断熱性の面でも優れているとは言えません。
化粧スレートの屋根は、下地の野地板に、ルーフィング(防水シート)を敷き、その上に貼り付けているだけです。
化粧スレートは薄い素材が多く、断熱性はほとんど期待できず、屋根の下地との間に空気層もありません。
そのため、屋根の熱気がそのまま下地に伝わり、更に屋根裏や室内に下りてきてしまいます。

守口市は暑い夏への備えを重視すべきですから、その点を考えると、化粧スレートは、適した屋根材とは言い難いことになります。

金属屋根

金属屋根とは、ガルバリウム鋼板のように錆に強い金属でできた屋根材のことです。金属というと重いイメージがありますが、金属屋根の素材は非常に薄いため、屋根材の中では最も軽量な屋根材になります。
金属の板だけでは断熱性が全く無いため、断熱材が裏打ちされています。

耐震性の面では屋根材の中で最も優れています。
金属は素材自体は雨水を通さないため、防水性の面でも不安はありません。
断熱性については、断熱材が裏打ちされているため、ある程度の効果が期待できます。

欠点としては、瓦と比べると耐久性が低いことと通気性が悪いという点が挙げられます。
通気性が悪いことから、屋根材と下地材の隙間に空気層がなく、断熱性の面でも劣ります。

金属屋根はガルバリウム鋼板でも沿岸部では塩害による錆に注意が必要ですが、守口市なら、海から離れているため、その心配はありません。
総合的には、金属屋根は守口市の気候に適した屋根材と言えます。

瓦屋根

瓦屋根は、屋根材の中で最も耐久性の高い建材です。瓦自体の寿命は60年以上とされています。
長い年月使い続けることができますし、瓦を剥がして下地の工事を行い、剥がした瓦を再度葺き直すという形の葺き直し工事ができるのも瓦の大きな特徴です。

瓦は水を通さないため、防水面でも優れています。
また、断熱性についても素材の厚みからして優れています。
さらに、瓦は下地と密着しておらず、その隙間に空気層が存在します。この空気層が熱を逃がす役割を果たすことから、断熱性については屋根材の中で最も優れていると言えます。

一方、欠点としては、屋根材の中で最も重量があるということです。
軽量な屋根により耐震性に優れた屋根材が好まれる近況では、大きなデメリットと言えます。
ただ、耐力壁や筋交いをバランスよく配置することで、耐震性を高めた住宅であれば、瓦屋根だからといって地震に弱い建物になることはありません。

なお、守口市は地盤が弱い地域なので、建物を建てる際は耐震性を意識すべきです。
その点を考慮して、耐震性の高い建物であれば、瓦屋根は、守口市の気候に最も適した屋根材と言えます。

淀川からの湿気にも注意

守口市は一級河川の淀川に面していることから、淀川に近い場所では、湿気に注意する必要があります。
屋根の湿気対策としては、通気性の良さを重視すべきです。
その点からして、下地との間に空気層がある瓦屋根は有利と言えます。

また、室内に溜まった湿気は屋根裏に集まりやすいことから、換気を意識した屋根づくりを行いましょう。
屋根裏の換気を良くすることは、夏場に屋根裏に集まる熱気を排気する意味でも有効です。

屋根裏の換気方法としては、換気棟、軒先換気、妻換気を設けることが有効です。
換気棟とは、屋根の棟板金の部分に、排気のための隙間が空いた換気棟を取り付ける方法です。
これが設置されていれば、熱気や湿気が自然に排出されます。
軒先換気とは、屋根の軒先に空気を取り入れる吸気口を開けておくこと、妻換気は、切妻屋根の妻側の外壁に空気を取り入れる吸気口を開けておくことです。

換気棟、軒先換気、妻換気を併用すれば、軒先換気、妻換気から空気を取り込み、換気棟から排気されるという自然な流れになるため、屋根裏の熱気や湿気対策として有効です。

既存の屋根を活かして断熱性を高めるには?

守口市の気候に合わせた屋根にするにしても、屋根のリフォームの機会はそう頻繁にあるものではありません。
夏の暑さ対策のために、既存の屋根を活かして、断熱性を高めるにはどうしたらよいか紹介します。

屋根に遮熱塗料を塗装する

屋根が化粧スレートや金属屋根の場合は、塗装によるメンテナンスを行うことができます。
屋根塗装を行う際は、通常の塗料ではなく、遮熱塗料を選ぶと夏場の屋根の暑さ対策に有効です。
遮熱塗料とは、「高日射反射率塗料」のことで、太陽光を反射するために、屋根材が熱くなりにくく、室内にも熱気が伝わりにくい性能を有する塗料のことです。
遮熱塗料は屋根と外壁のどちらでも使えますが、太陽光を直接浴びる屋根への塗装に適しています。

屋根に遮熱塗料を塗装することで次のような効果が得られます。

・室温の上昇を抑えられる。
・節電や省エネになる。
・屋根材や建材の寿命を延ばせる。

遮熱塗料による直接の効果は、室温の上昇を抑えられることですが、これに伴い、エアコンの使用量を抑えることができるため、節電や省エネになります。
エアコンもフル稼働する必要がなく、壊れにくくなります。
また、屋根材や建材は、熱の影響によって、劣化が早まりますが、遮熱塗料によって、熱くなりにくくすれば、劣化の進行を遅らせることができます。
つまり、建物自体が長持ちするということです。

屋根裏の断熱性を高める

既存の屋根の工事ができない場合、あるいは、屋根の工事と合わせて行うべきなのが、屋根の断熱性を高める工事です。
屋根の断熱性を高める方法としては、屋根断熱と天井断熱の2種類があります。
屋根断熱とは、屋根の下地材の裏側に断熱材を貼り付ける方法。
天井断熱とは、天井裏に断熱材を敷く方法です。

屋根断熱は、屋根裏部屋がある家の場合に採用されることが多い断熱方法です。
一方、小屋裏を使用していない場合は、天井断熱になっていて、屋根の下地の裏側は野地板が剥き出しになっています。

現在の住宅では、屋根断熱と天井断熱のどちらかが採用されているはずですが、古い住宅などで屋根に断熱材がない場合は、屋根断熱か天井断熱の工事を行うと、屋根の断熱性が格段に高まります。

まとめ

大阪府守口市の気候に合う屋根材について解説しました。
夏の暑さ対策に重点を置き、瓦屋根を選択するのが最善です。耐震性も考慮するなら、金属屋根もいいでしょう。
大和瓦工業は、大阪府守口市を中心に、大阪府全域の屋根工事や修理を承っています。
この地域の気候に合う屋根材はどれが良いのか、お客様のお宅に合う屋根材はどれか、迷っている方は、お気軽にご相談ください。

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