「築10年」の屋根、今すぐ確認すべきチェックポイントとは?

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屋根の豆知識

「築10年」の屋根、今すぐ確認すべきチェックポイントとは?

2025年5月22日

新築から10年が経過した頃、多くの方が「まだ大丈夫」と感じているかもしれません。しかし、屋根に関してはそうとも限りません。屋根材の種類や立地条件にもよりますが、築10年は屋根の劣化がじわじわと進行し始めるタイミングです。

見た目は問題なくても、防水層の劣化や瓦のズレ、小さなひび割れが起きていることもあり、これを放置すると雨漏りや大規模な修繕につながる恐れがあります。

この記事では、築10年を迎えたご自宅の屋根で、今すぐ確認しておくべきチェックポイントと、点検・メンテナンスの重要性について詳しく解説します。大阪府守口市でお住まいの方、必見です!

築10年で屋根はどれくらい劣化するのか?

 

築10年というと、住宅全体としてはまだ新しいと感じるかもしれません。しかし、屋根に関しては話が別です。屋根は建物の中でも最も過酷な自然環境にさらされる場所の一つ。日々の風雨や紫外線、気温差の影響を直接受けるため、思っている以上に劣化のスピードは早いのです。

劣化の進行度合いは、主に以下の3つの要素に左右されます。

・屋根材の種類(素材・形状)
・施工品質(職人の腕・設計精度)
・周辺環境(気候・立地・風の通り方)

それぞれの屋根材には特有の性質と寿命があります。以下は代表的な屋根材の種類ごとの耐用年数と注意点です。

スレート(コロニアル)屋根

・耐用年数:20~25年
・特徴:薄くて軽量、価格も比較的安価なため、戸建住宅に多く使用されている屋根材です。
・築10年での状態:表面の塗膜が紫外線により劣化し、防水性が大きく低下します。塗膜がなくなると水分を吸いやすくなり、コケやカビの発生、凍害によるひび割れが進行しやすくなります。

スレート屋根の場合、築10年目で塗装のメンテナンスを検討すべき重要な時期に入ります。この時期を逃すと、屋根材自体の劣化が進行し、再塗装では対応しきれず、カバー工法や葺き替えが必要になることも。

瓦屋根(和瓦・洋瓦)

・耐用年数:本体は50年以上持つが、漆喰や下地は10~15年
・特徴:重厚感があり、断熱性・遮音性に優れる。特に和瓦は非常に高い耐久性を誇ります。
・築10年での状態:瓦そのものには目立った劣化がないことが多いですが、屋根を支える漆喰(しっくい)の崩れや剥がれ、瓦のズレ、下地材の劣化が進んでいるケースが多く見られます。

また、瓦の下にある防水シート(ルーフィング)や野地板は10年以上経つと徐々に防水性を失っていきます。瓦の下で雨水が滞留し、知らない間に雨漏りへと発展する危険もあるため、「瓦が大丈夫だから安心」とは限らないのです。

金属屋根(ガルバリウム鋼板など)

・耐用年数:20~30年
・特徴:軽量で耐震性に優れ、最近ではスタイリッシュな外観も人気。遮熱性能を高めた製品もある。
・築10年での状態:表面の塗膜が劣化し始める時期であり、サビ・変色・白錆・塗膜の剥がれなどが見られる場合もあります。特に沿岸部や工場地帯の近くに建つ住宅では、塩害や酸性雨による腐食が加速しやすくなります。

早めの塗装によって防食性能を維持できれば寿命を延ばせますが、表面の異変に気づかず放置すると、サビが内部まで浸食して穴あきの原因になります。

守口市を含む大阪府内の気象条件と屋根への影響

大阪府の屋根は、特に以下の自然条件の影響を強く受けます。

気象条件 屋根への影響
台風や強風 秋を中心に風雨が強まり、屋根材のズレ・飛散が発生しやすい
豪雨・集中豪雨 ゲリラ豪雨や線状降水帯による短時間での大量降雨が屋根の雨仕舞いに大きな負担を与える
夏の強烈な紫外線 屋根の表面温度は60〜70℃以上にも達し、塗膜や防水層を劣化させる
高湿度環境 湿気がこもることで屋根裏の結露やカビの原因に
塩害リスク(沿岸部) 金属屋根・板金部分のサビや腐食が加速

これらの環境要因が10年の間に屋根に与えるダメージは想像以上に大きく、外から見ただけでは分からない“静かな劣化”が内部で進んでいる可能性が高いのです。

築10年は“見えない不具合”を発見するベストタイミング

築10年は、住宅にとって「はじめての本格的な点検・メンテナンスを行うべき節目」と言えます。表面にトラブルが現れていなくても、防水性能や構造部材の健全性が徐々に損なわれ始める時期であり、この時点で不具合を発見・対処しておけば、その後の大きなトラブルを未然に防げます。

特に屋根は、室内からは劣化が分かりにくい場所です。「まだ雨漏りしていないから大丈夫」と思っていても、すでに内部で劣化が進んでいるかもしれません。

築10年目の屋根点検は、“今後10年を安心して暮らすための投資”として、ぜひ早めに実施することをおすすめします。

自分でできる屋根の簡易チェック項目

プロに頼む前に、まずはご自身でできる範囲の点検を行ってみましょう。

外から見えるチェックポイント

瓦やスレートにヒビ割れや欠けがないか?
瓦のズレや浮きが見えないか?
属屋根の場合、サビ・変色・塗装の剥がれがないか?
棟板金の釘抜けや歪みがないか?
雨樋の詰まり・ゆがみ・外れはないか?

雨の日に気をつけるサイン

軒裏にシミ・黒ずみが出ていないか?
室内の天井に薄い水跡や変色がないか?
雨音が以前より大きく感じる・ポタポタ音がする

地上・ベランダからでも確認可能な工夫

ベランダから見える下屋根を双眼鏡やスマホでズームして確認
雨樋周りのごみ・落ち葉の詰まりは脚立を使って確認(無理は禁物)

屋根に直接登るのは非常に危険です。あくまで「安全な場所からできる目視点検」を基本にしてください。

築10年で見逃しやすい屋根の劣化サインとは?

目視でわからなくても、実は屋根の下では劣化が進んでいるケースもあります。以下はプロでなければ気づきにくい“見えない劣化”の例です。

・防水シート(ルーフィング)のひび割れ・硬化
・漆喰の剥がれ・崩れ
・野地板(屋根下地)の腐食・カビ
・雨仕舞(あまじまい)の不具合による内部浸水
・棟瓦の歪みや内部の補強材の劣化

また、屋根の勾配が緩い家や屋根裏の換気が不十分な家では、湿気がこもりやすく、気づかないうちに内部が腐っていることも。

これらは自分での確認が難しいため、定期的なプロの点検を受けることが非常に重要です。

点検・メンテナンスを怠るとどうなる?

「問題が起きてから考えればいい」と放置していると、後悔することになりかねません。以下は放置した結果起こるリスクです。

雨漏り被害:クロスや天井材の汚れ・剥がれ、家具・家電の破損
カビやシロアリ被害:断熱材や柱の腐食、健康被害(アレルギーやぜんそく)
修繕コストの増加:部分補修で済んだはずが、葺き替え工事に発展(費用数倍)
火災保険の対象外に:定期点検を怠っていた場合、保険が適用されないことも

築10年の時点で一度しっかり点検しておくことで、長期的に見れば修繕費を抑えられることにもつながります。

築10年で検討すべき屋根のメンテナンス方法

主なメンテナンス選択肢

・部分補修(割れた瓦や板金の交換)
・塗装メンテナンス(スレート・金属屋根の場合)
・ラバーロック工法(瓦のズレ防止)
・防水シートの部分補強や漆喰の詰め直し
・必要に応じたカバー工法や葺き替え

おすすめのタイミング・季節

・梅雨や台風前の春先〜初夏:雨漏りが発生する前に備える
・秋の乾燥期:施工がしやすく、天候のリスクも少ない

メンテナンス費用の目安

作業内容 費用
点検調査 無料〜1万円前後(業者による)
瓦の差し替え・補修 5千円〜数万円
ラバーロック工法 5万円〜15万円程度
塗装工事(屋根全体) 30万円〜60万円

地元密着の専門業者に依頼すれば、中間マージンが発生せずコストも抑えやすくなります。

まとめ

築10年というのは、お家の屋根にとって大切な転換期なんです。「まだまだ大丈夫そう」と思っていても、目に見えない部分での傷みを見過ごさないことが、お家を長く保つための秘訣となります。

まずはご自身で安全に確認できる範囲をチェックしていただき、気になる点が見つかりましたら、お早めに専門家にご相談ください。弊社、大和瓦工業では点検と見積もりを無料で承っておりますので、守口市近郊にお住まいの方はお気軽にお声がけください。

大切なお住まいの屋根を、これから10年も安心して使い続けていただくために。まずは点検から始めてみませんか?

▷あなたの家の屋根はどんな形?種類やメリット・デメリットを解説

▷カビや苔などが目立つスレート屋根の修理方法について

▷瓦屋根の主な劣化症状とメンテナンス方法について解説

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『大和瓦工業』は大阪府守口市を中心に、大阪府全域の屋根修理・雨漏り修理を承っております。
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