雨漏りで漏電の可能性がある？原因と対策について

2023年1月30日

雨漏りによって屋内に雨水が入ってくると、天井や壁が濡れて、クロスが剥がれたり室内に被害が出るだけでなく、建材を腐らせる原因にもなります。

しかし、それだけではありません。家中に張り巡らされている電気系統に悪影響を与え、漏電することがあります。

なぜ雨漏りで漏電が起きるのか、その原因と対策についても解説します。

雨漏りで漏電する原因

雨漏りは、主に屋根や壁から雨水が侵入して、天井裏や壁内を経て室内へ達します。

雨水の浸入や湿気による結露などから、電気配線や電気製品がダメージを受け漏電を起こすことがあります。

電気系統には絶縁対策がされていますが、雨漏りで水分が絶縁体の隙間に浸入すると、漏電を起こすことがあります。

天井裏や壁内は電気系統のコードや電線が走っています。浸入した雨水は、コードのような染み込みにくい素材を伝いやすく、伝って行けばスイッチ類などの機器にたどり着きやすくなります。

漏電は、製品などの故障や停電の原因となり、最悪の場合、人が感電する、さらに火事の原因になるということも考えられます。

雨漏りによる漏電をチェックする対策は

定期的な雨漏りチェック

まずは、雨漏りしないようにするのがもっとも先決です。漏電させないというよりも、雨漏りによる直接的な被害を避けなくてはいけません。

雨漏りは、天井や壁が濡れて雨水が落ちてくるといったわかりやすいケースばかりではありません。少量の雨漏りでは、室内まで影響がなくても天井裏までは濡れているということがあります。

その場合は、雨漏りをチェックするのが簡単ではありません。

外観では、屋根全体でどこかに異常がないか、など目視で確認できますが、見た目で異常がなくても雨漏りしていることはあります。壁面も同じです。

できれば、実際に雨が降っている時に、天井裏から見てどこかから漏れていないかをチェックしましょう。

自分でやるのが難しい場合は、定期的に業者にチェックしてもらうことをおすすめします。

漏電してないかのチェック

雨漏りに気が付かなかったとき、漏電しているかどうかをチェックする方法としては、まず電気代やブレーカーに注意してください。

漏電していると電気を余分に使うので、電気代が高くなることがあります。比較は前年同月比で見てください。

ブレーカーは、以前と比べてよく落ちるようになった気がしたら、漏電を疑ってください。特に雨が降った時にブレーカーが落ちたら要注意です。

また、ブレーカーによっては漏電ブレーカーがあります。漏電ブレーカーが落ちていたら、いったん上げて、ひとつずつブレーカーを上げていくことで、漏電している箇所が来たら漏電ブレーカーが落ちるため、特定できます。

他にも、雨が降っている時に家電が止まったり調子が悪いことがあるとか、焦げたような臭いがするなどの症状があれば、漏電の可能性があります。

漏電していた時の対処は

漏電していると思ったら、とりあえずブレーカーを落としましょう。

そして管轄の電力会社か電気屋さんへ連絡します。くれぐれも自分で直そうとしたり、むやみに触ったりしないようにしてください。

連絡をしたら、「いつ直しに来てくれるか」、「それまでどのように対処しておけばいいのか」、などの必要事項を確認しましょう。

ブレーカーさえ落としておけば安心ではありますが、冷蔵庫はずっと電気の供給が必要ですし、季節によってはエアコンなしでは難しいこともあります。

電気保安協会に連絡するという方法もあります。電気保安協会は電気設備に関する点検等を担っている団体で、時々知らないうちに点検していることがあります。関東や中部といったように全国を10エリアに分けて対応しています。

まとめ

雨漏りによる漏電について解説しました。漏電の怖さは最終的に感電や火災の可能性もあることです。

電気屋さんや電力会社に頼んで漏電を修理しても、雨漏りが直っていなければ、また漏電してしまうので、まず雨漏りを直すのが先決です。

漏電してから雨漏りを直していては遅いのが現実です。雨漏りしていては建物を傷めてしまいます。漏電する前にしっかり雨漏りを予防して、建物を守ることをしていないと、修理しなくてはならない部分が増えるばかりで、費用が大きくなります。

定期的に信頼できる業者にチェックを頼むことが確実です。