2025年7月30日
雨漏り修理を行うには、雨漏りの原因箇所を特定することが大切です。雨漏りの原因箇所を特定せずに、雨漏り修理を行うと、必要のない工事を行ってしまうばかりでなく、雨漏りを止められない恐れがあります。
雨漏り修理の前に散水調査を行うことの意味、他の調査方法と比較した場合のメリットやデメリットを解説します。
雨漏りは、雨漏りしている箇所の真上の屋根や外壁にひび割れなどがあり、そこから雨水が染み込んでいるとは限りません。
別の場所から雨水が染み込んでいることもありますし、一ヵ所ではなく複数個所に原因があることもあります。
そのため、雨漏り修理では、まず、雨漏り原因を特定することが大切になります。
雨漏り原因を特定するには、様々な方法がありますが、最も正確な方法の一つが「散水調査」です。
散水調査とは、雨が降った状況を実際に再現して、雨漏りしている箇所を特定する方法です。
散水調査は、外水道などの蛇口にホースをつないで、建物の屋根や外壁、窓枠などにシャワーをかけて、水の染み込み具合などを観察して、雨漏り原因を特定する方法です。
散水は単純に水をかければよいわけではなく、実際の雨水の当たり具合などを考察し、様々な角度からかけたり、水の強さを調整するなどして、かけることがポイントです。
散水調査の経験や技術によって、雨漏り原因を正確に特定できるかどうかの差が出てきます。
散水調査では、水道水が必要です。多くの場合は、庭などにある外水道の蛇口を利用させていただきます。
そのため、水道代は、お客様にご負担いただくことになります。
散水調査のホースなど、必要な器材は、雨漏り修理業者が持ち込みます。
雨漏り原因を正確に特定するには、建物の屋根や外壁、窓枠などを隅々まで丁寧に調べる必要があります。
高所で散水調査を行うには、はしごや脚立だけでは危険なので、足場の架設が必要になります。
正確な散水調査を行うためには、安全な作業環境が必要です。
足場を架設した方が雨漏り原因は正確に突き止められますし、その後の雨漏り補修工事もスムーズに行うことができます。
雨漏り修理に先立って、散水調査を行う意味は2つあります。
①雨漏りの原因を正確に突き止める
②無駄な工事を防ぐ
雨漏りの原因は、目視だけで特定できる簡単なものではありません。
また、一ヵ所だけでなく複数個所に原因があることもあります。そのため、散水調査を行うことにより、雨漏り原因を正確に突き止めることが大切なのです。
雨漏りの原因が分からないと、どこをどう修理すべきなのか、工事計画を立てることもできません。
目視だけでおおよそこの辺りが雨漏りの原因だろうと予想して工事する場合は、雨漏り箇所だけでなく、より広範囲の修理が必要になります。その意味で無駄な工事が発生します。
また、最悪の場合は、工事した箇所が雨漏り原因箇所でなかったというケースも考えられるので、工事のすべてが無駄だったという事態になりかねません。
雨漏り修理で散水調査を実施することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
散水調査は実際に雨が降った時に近い状態を再現できることから、雨漏りの原因を突き止められる可能性が高い調査方法です。
散水調査はこの建物には実施できないといった制約は基本的にありません。
どのような建物でも実施することが可能です。
一戸建ての多くは木造又は鉄骨造りですが、そのどちらでも、実施可能です。
散水調査は他の調査方法と比べるとコストが安い調査方法になります。
調査にかかる費用は水道代と人件費だけです。
もちろん、足場を架設する場合は足場代金もかかりますが、雨漏り修理工事では足場が必要なので、トータルで考えると散水調査のコストは少ないと言えます。
雨漏り修理で散水調査を実施することにはデメリットもあります。
散水調査で利用する水道の水道料金は、居住者の方などの負担になります。
水道料金が跳ね上がるほどの水量は使いませんが、普段から節水されている方は、水道料金が高くなったと感じてしまうかもしれません。
散水調査は、建物の下から上へと少しずつ散水しながら行います。
散水しては水を止めて、雨漏り具合を確認し、また散水するということを繰り返すことで、地道に雨漏り原因箇所を特定する調査方法です。
調査範囲が広い場合は、丸一日かかることもあります。
散水調査だけでは再現できない雨漏り原因もあります。
特に台風の時だけ雨漏りが発生するケースでは、水だけでなく水圧も必要です。普通のシャワーだけでは、異常が見当たらないこともあります。
雨漏り原因を特定する方法は、散水調査以外の方法もあります。
散水調査を行う際に他の調査方法を併用することもあります。
他にどのような調査方法があるのか解説します。
雨漏り修理業者が、建物の屋根、外壁、窓枠などを直接確認して、雨漏り原因箇所を特定する方法です。
建物の外部から調査する方法と、建物の内部から調査する方法があります。
建物の外部からの調査では、例えば、屋根材のずれや反り、外壁のひび割れ、シーリングの劣化等が確認されれば、その部分が雨漏り原因箇所だろうと推定できます。
建物の内部の調査では、屋根裏(小屋裏)を確認して、雨染みなどが確認できれば、雨漏り原因箇所を特定しやすくなります。
目視調査である程度、雨漏り原因箇所をしぼることで、散水調査を行う範囲を決めることも可能です。
建物の高所や屋根など、人が直接、目視できない箇所について、ドローンを飛ばして撮影することにより、雨漏り原因箇所を調べる方法です。
建物の高所や屋根などを正確に調べるためには、足場を架設する必要があります。足場なしでは、目視調査の精度も落ちてしまいます。
その点、ドローンを飛ばしての撮影調査ならば足場は必要ありませんし、雨漏り修理業者だけでなく、お客様ご自身も映像などで建物の状態を知ることができます。
紫外線を当てると発光する検査液を雨水の侵入個所に流し込んで、室内側から紫外線を当てて、雨水の浸入箇所を特定する方法です。
散水調査でおおよその雨漏り原因箇所を特定したうえで、実際にその場所から雨水が建物内部にどのように浸入しているのか、確認するために行われることがあります。
赤外線サーモグラフィーを活用した調査です。
赤外線サーモグラフィーは、温度を測定する装置ですが、屋根や外壁の断熱材に雨水が浸透しているかどうか調査するために利用されることが多いです。
散水調査だけでは、断熱材に水が吸い取られている場合、室内側での雨漏りを確認できないことがあります。
この場合に、赤外線サーモグラフィーを利用すれば、水を吸った部分の断熱材は周囲と比べて温度が異なる状態になるので、雨漏りが生じていることを知ることができます。
ただ、赤外線サーモグラフィーは、周囲の建物が近接している場合や金属の屋根や外壁の場合には正確な測定が難しいことから、調査できないこともあります。
雨漏り修理の依頼を検討している場合に必ずチェックしてほしいことがあります。
散水調査に代表される雨漏り原因を特定するための調査を行ったうえで、雨漏り修理に取り掛かるのかどうかという点です。
すでに紹介したとおり、雨漏り原因箇所を正確に特定してから雨漏り修理を行わないと、その工事自体が意味のない無駄な工事になってしまう恐れがあります。
目視するだけで、他の調査を全く行わない雨漏り修理業者には注意してください。
雨漏り修理の前に行う散水調査とは何か? 散水調査を行うことの意味について解説しました。
散水調査は、雨漏り原因箇所を正確に特定するための必要な調査です。
散水調査を行わずに雨漏り修理だけを行っても、雨漏りを止められない恐れがあります。
雨漏り修理を依頼する際は、必ず、目視調査だけでなく、散水調査等を行ってもらうようにしてください。
大和瓦工業は、大阪府守口市を中心に、大阪府全域の屋根修理と雨漏り修理を承っています。
雨漏り修理の依頼を受けた際は、散水調査等、様々な調査方法により、雨漏り原因箇所を特定してから工事を行います。
雨漏りにお悩みの方は、早めにご相談ください。
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