瓦屋根に使われる漆喰の役割とは?

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瓦屋根に使われる漆喰の役割とは?

2022年11月30日

瓦屋根に使われる漆喰は、石灰、水、油、繊維等を混合してできており、主に隙間を埋めるために用いられています。
瓦を葺いたときにできる隙間は、主棟や隅棟の土台と平面との間や軒先などにあります。
瓦屋根に使われる漆喰の役割、補修工事の必要性について解説します。

漆喰の役割① 下地を雨から守る

 

一般的に使われている和瓦は波型に成形されています。ですのでアール型になった部分に隙間ができることになります。それをそのままにしておくと、雨が浸入してしまいますので、漆喰で塞ぐことで防水しています。
隙間から浸水すると、瓦の下にある葺き土や杉皮、あるいは防水シートといった下地の劣化を早めてしまい、進行すると野地板まで至り、雨漏りの原因になります。

漆喰の役割② 瓦を固定する

 

漆喰は、瓦と瓦、または下地などと固定する役割もあります。メインの固定は下地材同士やビス、葺き土などもありますが、隙間を埋めることで固定を補強します。

漆喰の役割③小動物などの侵入を防止する

 

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隙間があると、虫や鳥などが侵入したり巣を作ったりします。またネズミ、イタチ、タヌキ、ハクビシン、アライグマなどといった害獣は思った以上に狭い隙間から侵入できます。近年は特に外来種のハクビシンが繁殖し、屋根裏に住みつくという被害が急増しています。

漆喰の寿命について

 

屋根の漆喰の耐久性はおおよそ10年から20年くらいです。
屋根瓦に使われる一般的な瓦の耐用年数は30年から50年くらいのものが多いので、屋根の漆喰の寿命は瓦よりも短いことになります。
漆喰は石灰を主とした材料のため、雨風や直射日光、寒暖差、経年による劣化が瓦より早く進行します。
施工後10年かせ15年前後で表面にヒビが入ってきたり、剥がれて乾燥した土が流出してきたりします。
瓦の葺き替えまでに数回は全面的な漆喰の補修が必要になります。

 

漆喰の補修について

 

漆喰の劣化状態を確かめるとしても、屋根の上のことなので、地上から屋根を見上げても、漆喰部分の劣化は確かめにくいのが現実です。地上から見た状態にかかわらず、時期が来たら専門業者に点検を依頼しましょう。
ただし、土が流出していたり、瓦がズレているなどあきらかに見てわかるほどの異常がみられれば、ただちに対処しなくてはいけません。

漆喰補修工事は、瓦屋根の場合に、軒先や棟などに使用されている漆喰を補修する工事です。
漆喰の補修工事には大きく2つのやり方があります。

ひとつめは、古い漆喰を剥がして新しい漆喰を塗り込める方法です。これは現在の漆喰の劣化状態が比較的軽い、表面にひびが入っているとか欠けているなどの状態に対応します。部分的な補修になることが多いため工事も1日か2日で終わることができます。

もうひとつは、一度瓦を取り外して内部の葺き土や漆喰を新しくやり直してからふたたび瓦を乗せる方法です。これは現在の漆喰が崩れてしまい、瓦がズレたり歪んだりしている状態に対応します。手間がかかるため、工事は3日から1週間かかります。
ホームセンターへ行くと自分で漆喰が作れるように材料を販売していたりしますが、屋根の漆喰は高所作業になるためたいへん危険です。足を滑らせて落下すると命にかかわります。

また、漆喰の補修は漆喰の濃度や塗る厚みをプロが調合・調節しています。素人が気軽にできるものではなく、間違えるとかえって不具合が起こる恐れがあります。
自分で対応することは考えないで専門業者に依頼しましょう。

まとめ

 

瓦屋根に使われる漆喰の役割、寿命や補修について解説しました。
漆喰には隙間を埋めることで防水機能、瓦の固定や小動物の侵入防止の役割があります。
また漆喰の寿命はおおよそ10年から20年ほどで、ヒビ割れ、欠損、瓦や棟のズレなどの劣化が確認できた場合は補修が必要です。
補修工事のやり方には大きく2つの方法がありました。

また、自然な経年による劣化ではなく、地震や台風などの災害によって受けた被害であれば、加入している火災保険などの適用によって工事費用が軽減されることもあります。

漆喰の劣化は雨風や直射日光、寒暖差など、地域の気候条件によっても左右されます。
日本国内でいえば、特に雨や雪が多い北陸や日本海側のエリア、台風が多い西日本方面ではマメな点検、補修が必要です。

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