屋根の台風予防!事前にできる対策とは?

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屋根の台風予防!事前にできる対策とは?

2024年9月18日

台風が来た際に屋根や外壁に大きな被害をもたらすことがあります。
こうした被害は出てからだと修理に手間や費用が多くかかるために、できれば事前に予防できる部分は予防しておきたいものです。
そこでここでは屋根の台風予防として事前にしておくことができる対策について紹介していきたいと思います。

台風の際に多いのは「屋根材の剥がれ」と「棟板金の落下」である

台風の規模などにもよりますが、台風の際に多い被害としては「屋根材の剥がれ」や「棟板金の落下」があります。

瓦屋根などの場合はそれ自体にかなりの重量があるために台風で屋根材が飛んでしまうということはあまりありません。
瓦屋根が飛んでしまうほどの台風だと他の部位はもっとひどいことになっているでしょう。
やはり被害としてはスレート屋根や金属屋根が剥がれてしまう、めくれてしまうということや、それらの屋根材の棟を覆っている棟板金が外れてしまうということが多くなっています。
棟板金が飛んでしまうと近隣の住宅に当たってしまうということがあります。
その際に屋根や外壁を傷つけてしまうことがありますし、窓ガラスなどに飛び込むと大きな被害をもたらすこととなります。
もちろん棟板金が外れた建物の屋根は耐久性が大きく低下していますので、屋根が大きく崩れたり雨漏りの原因にもなっていきます。

どういった状態の屋根だと特に予防しないといけないのか

台風に向けての予防といってもまったく問題なく正常に機能している屋根であればそれほど注意するべきことはありません。
やはり何かトラブルが起きている屋根ほど被害は大きくなりやすいので注意が必要ということになります。
ここでは特に注意しなければならない屋根の状態について紹介していきます。

棟板金が浮いてしまっている

台風が来た際に被害が大きくなりやすいのは棟板金が浮いている状態の屋根です。
棟板金は屋根の中でももっとも高い位置に存在している棟の頂上部分に設置される板金ですので、雨風や太陽光、雪などの被害をもっとも受けやすい位置にある板金となっています。
そうしてダメージを受け続けることに劣化するのも早くなってしまうということがあります。
設置されている場所がそもそも劣化しやすい場所だと言えるでしょう。

少し昔までは棟板金を固定するのに鉄製の釘が使われていました。
最近ではステンレス製のビスを使って棟板金を固定するということも増えてきていますが、昔からある建物などではまだまだ鉄製の釘が多く使われています。
棟板金を固定している鉄製の釘はたいてい10年ほどで抜けてしまうのが一般的です。
その理由としてはまず鉄製の釘は雨風にさらされて太陽光で乾く、また雨によって濡れるということを繰り返すことによって錆びてしまうことが多くあります。
釘が錆びることによって釘自体の耐久性や棟板金を固定する力が大きく低下していくようになります。
さらに鉄製の釘が錆びることで折れてしまうということもあります。
こうして錆びてしまう、腐食してしまうというのが鉄製の釘の弱点なのです。

また、その他に釘が緩まって固定力が低下しているということもあります。
釘が緩まっていくというのには「熱」が関係しています。
棟板金は金属でできているものですので、太陽光を受けたりすることによって高温になることで膨張していきます。
これを「熱膨張」と言います。
こうして棟板金が昼間に膨張し、夜になって気温が低下してくると棟板金自身の温度も低下し、収縮していくこととなります。
棟板金が膨張する時には固定している釘も一緒に引っ張られて浮かび上がっていくこととなり、収縮する時には棟板金だけが小さくなっていくため、浮いた釘はそのままの位置で浮いたままになってしまいます。
こうして何度も膨張と収縮が繰り返されることによって、釘がどんどん浮いてきて緩まっていくこととなるのです。
この熱膨張という現象は日当たりが良い、日差しが強い、南向きの屋根、夏に特に高温になる地域などで屋根が高温になりやすい環境がある建物の屋根で起こりやすいものとなっています。
緩くなった釘は非常に抜けやすくなっているため、そうした状況が続くと棟板金が落下してしまうこともあります。
釘が緩んでいる」というのはかなり危険な状態だと言えます。

屋根材同士に隙間ができてしまっている

例えば瓦屋根同士の間に隙間がある、スレート屋根や金属屋根の間に隙間ができているという場合には雨風が入り込みやすくなるために屋根材や板金が飛ばされやすい状況となっています。
屋根材がズレていないか、破損していないかということについては定期的に確認しておかなければならないポイントだと言えます。

屋根材が歪んでいる、反っている

屋根材が反ってしまっている場合には風を受けやすい状態となってしまいます。
また、屋根材が反っている状態は屋根材の撥水性、防水性が低下して雨水を吸収してしまう、そのまま乾くということが続くことによって起こります。
特にスレート屋根の場合は反ってしまいやすいため、反る前に塗装メンテンナンスを行うことが必要となってきます。

屋根の台風対策、予防に行うべきこと

台風の規模、強さによっては予防していても被害を受けることはありますが、できるだけ被害を少なくするためには予防できる部分についてはしておくべきこととなります。
そこでここでは屋根の台風対策、予防として行うべきことについて紹介していきます。

棟板金をしっかりと固定しておく

まず基本的なことですが、屋根の上で作業を行うのは非常に危険な行為となります。
専門の業者でも外壁足場、屋根足場を組み立てて行うような作業を素人が簡単にできるものではありません。
最悪の場合は屋根から転落事故につながることもあるため、屋根の点検作業や予防対策などは専門の業者に依頼するようにしましょう。
作業としてはまず台風の際に棟板金が飛んでしまうという被害が多いことを考えるとやはり、棟板金をしっかりと固定しておくというのは非常に重要なポイントとなります。
棟板金の釘が抜けていないかどうか、緩んでいないかどうかを確認しておかなければいけません。
棟板金の釘は7~10年ほどで抜けたり緩んだりしてきます。
抜けている場合は新しく釘を打ち込んで固定してもらうことが重要です。
釘を打ち込んだ後でコーキングしてしまうことでさらに固定することができます。
ステンレス製のビスなどを使っている場合も、しっかりと固定されているかどうかを確認しておきましょう。

破損している、ズレている場所を補修しておく

屋根材が破損している、ズレているといった場所が確認できている場合は台風が来る前に補修しておかなければいけません。
破損している場所がわずかでもあれば、そこから被害が大きくなってしまう可能性があります。
瓦屋根であれば瓦の交換、棟の積み直し、漆喰の補修といったことが必要となりますし、スレート屋根の破損や補修も必要となります。
もちろん専門の業者に依頼して点検や補修を行ってもらうこととなるのですが、屋根の上での作業となるため補修費用に加えて足場の組み立てや解体費用もかかってくることとなります。

窓ガラスなどを保護しておく

台風が近づいているという時には窓ガラスが割れないように保護しておくことが重要です。
窓ガラスが割れてしまうことで、そこから強風が室内へと入り込んでしまい、屋根を室内から吹き上げてしまうということがあります。
この場合も屋根が浮いてしまったり、吹き飛んでしまう場合があります。
ただ、釘を打ったりしてしまうと不要な穴が開いてしまったりすることとなるので、養生テープなどを使うことをおすすめします。
もし屋根に天窓がある場合は天窓の保護も忘れないようにしなければいけません。

予防で防ぎきれずに屋根に被害が出てしまった場合に行うべきこと

台風が来る前に予防をしておくことで被害を抑えることができるのですが、予防だけで防ぎきれずに屋根に被害が出てしまう場合があります。
ここではそうして屋根に被害が出てしまった場合の対応策を紹介していきます。

修理業者や保険会社に連絡をする

応急処置として対応することはありますが、基本的には本格的に屋根を修理するためには専門の業者に依頼することとなります。
そのため、まずは屋根の修理業者に依頼してできるだけ早く来てもらうようにしましょう。
そして火災保険に加入している場合は保険会社に連絡をすることとなります。
火災保険の中のどういった特約に加入しているのか、どういった保険会社に加入しているのかによっても違ってきますが、一般的には風災補償が保険の内容に組み込まれている場合は台風の被害で補償されることが多くなっています。
この際、手続きをするのに必要な書類を送ってもらうと同時に、補修してもらう業者に修理前の写真を撮影してもらうなどの必要があります。
多くの保険会社の場合、修理前や修理後の写真が申請に必要となるためです。

そして修理業者に来てもらい修理をしてもらうこととなります。
修理が終わったら工事完了報告書など必要な書類を保険会社に提出して保険金を申請することとなります。

ただ、屋根に被害が出ている場合は修理業者に来てもらうまでに雨が降ったりすると雨漏りがするといったことがあります。
業者が来るまでに被害が大きくならないようにブルーシートで床や家電を保護する、バケツや洗面器で水を受ける、防水テープなどで水の侵入を防ぐといった応急処置をしなければいけません。
特に家電に水がかかってしまうと故障の原因になるだけでなく、漏電の危険性もあるので注意しましょう。

まとめ

台風が近づいているということがわかっているのであれば、できる限り予防対策をしておくことをおすすめします。
予防がしっかりできていれば被害を抑えることができますし、補修する場合でも手間や費用を抑えることができるでしょう。

▷屋根修理に火災保険は適応される?条件と申請方法について

▷瓦屋根の補修には「漆喰工事」「棟の積み直し」「ラバーロック工法」何が必要?

▷「瓦・スレート・金属」どの屋根材がオススメ?メリット・デメリットで比較

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