2026年7月27日
毎年、夏から秋にかけて日本列島を襲う台風ですが、近年は気候変動の影響で台風の大型化が進み、これまで大きな被害のなかった地域でも、強風による屋根トラブルが後を絶ちません。
屋根は住まいの中で最も風雨にさらされる部分であり、一度飛ばされたり破損したりすると、そこから雨漏りが始まり、建物内部を静かに蝕んでいきます。
さらに、飛散した屋根材がご近所の家や車、通行人を傷つける「二次被害」につながる恐れもあります。
この記事では、強風で飛ばされやすい屋根の特徴を屋根の種類別に解説し、ご自身でできる点検ポイントを丁寧に解説します。強風に強い屋根への造り替え費用の目安、そして火災保険の活用法もわかりやすくお伝えします。
台風シーズンを迎える前の備えに、ぜひお役立てください。

強風が屋根の端などに当たると、上向きの力が働いて屋根材が浮き上がり、めくれ上がる原因になります。
特に瞬間風速が20mを超えると屋根材が飛び始め、30mを超えると古い屋根や固定が弱い屋根に深刻な被害が出やすくなります。
強風による屋根被害は、風の強さだけで決まるわけではありません。その多くは、屋根材を固定する釘やビスの緩み、下地の劣化、防水シートの傷みといった「日頃の傷み」が下地にあり、そこへ強風がとどめを刺す形で発生します。
また、新築であっても、施工時の固定が不十分だったり、屋根材の重ね合わせが甘かったりすると、想定より弱い風で被害を受けることがあります。
強風に強い屋根には、いくつかの共通点があります。
・屋根材同士や下地がしっかりと固定されている
・屋根材の重ね合わせや接合部の施工が適切で、風の入り込む隙間がない
・下地(野地板)や防水シートが健全で、屋根全体が一体となって風に耐えられる
近年は、瓦同士をかみ合わせて固定する「防災瓦」など、耐風性に配慮した屋根材も普及しています。台風や強風にさらされやすい地域では、地域の気候に合った屋根材を選ぶことが大切です。
相次ぐ台風被害を受け、建築基準法の告示基準が改正され、令和4年(2022年)1月から、新築住宅では全ての瓦を釘やねじで下地に固定する「ガイドライン工法」が義務化されました。
ただし、この基準はすでにある住宅の瓦屋根に直ちに修繕を求めるものではありません。裏を返せば、2022年より前に建てられた瓦屋根の多くは、平部が固定されていない可能性があるということです。
ご自宅が該当する場合は、耐風診断を受け、必要に応じてガイドライン工法に準拠した葺き替えや瓦止めを検討することをおすすめします。

屋根材にはそれぞれ特性があり、強風への強さや飛ばされやすさも異なります。ご自宅の屋根がどのタイプに当てはまるか、確認してみてください。
瓦屋根は重量があり、本来は風に強い屋根材です。
しかし、古い工法で葺かれた瓦は一枚一枚が固定されておらず、土やわずかな引っ掛かりで載っているだけのものも少なくありません。こうした瓦は、強風で持ち上げられてずれたり、割れたり、落下したりしやすくなります。
実際、令和元年(2019年)に千葉県を襲った房総半島台風(台風15号)では、瓦が釘などで下地に固定されていない住宅で、屋根材が飛散する大きな被害が多発しました。特に、屋根の棟部分や軒先、ケラバの瓦は風の影響を受けやすい箇所です。
薄い板状のスレート屋根は、軽量で普及率も高い屋根材です。ただし、経年で塗膜が劣化すると素材そのものが脆くなり、割れや欠けが生じやすくなります。
固定している釘が浮いてくると、強風でめくれ上がったり、割れた破片が飛散したりする原因になります。
金属屋根は軽量で、比較的耐風性に優れた屋根材です。しかし、固定部の緩みや接合部の劣化があると、そこから風が入り込み大きくめくれ上がることがあります。
特に、古いトタン屋根はサビによって強度が低下し、飛散のリスクが高まります。
アスファルトシングルは、非常に軽量なため強風の影響を受けやすい屋根材です。ただし、接着工法で施工されていることが多いため、接着剤の劣化や施工時の圧着不足があると、一枚がめくれたところから風が入り込み、被害が連鎖的に広がりやすい特徴があります。

専門的な点検は業者に任せるべきですが、ご自身でも異変のサインに気づくことはできます。地上から、あるいは室内から確認できる範囲でチェックしてみましょう。
双眼鏡なども使いながら、瓦やスレートのズレや割れがないか、棟板金が浮いたり波打ったりしていないかを確認します。庭やベランダに屋根材の破片が落ちていないかも、重要な手がかりです。
チェックの際、ご自身で屋根やハシゴに登るのは大変危険です。高所の点検は、必ず専門業者にお任せください。プロによる点検では、地上からは見えない細部まで確認できます。
天井や壁にシミや変色がないか、雨の日にカビ臭さを感じないかを確認しましょう。これらは、すでに雨水が浸入している「雨漏り一歩手前」のサインかもしれません。
粘土瓦やセメント瓦の住宅では、政府広報オンライン(国土交通省協力)が次の3項目のチェックを呼びかけています。ひとつでも当てはまる場合は、瓦工事業者による耐風・耐震診断を受けることが推奨されています。
・平成13年(2001年)より前に建てられ、その後、瓦屋根が改修されていない
・瓦のずれ、浮き上がりが生じている
・瓦が著しく破損している
平成13年より前の瓦屋根は、瓦を固定していない工法が多く、強風で飛散・脱落する危険性が指摘されています。該当しない場合でも、心配な方は一度専門業者の診断を受けておくと安心です。
強風に強い屋根へ造り替えるというリフォームも、当然可能です。ここでは代表的な工法と費用の目安をご紹介します。
なお、費用は屋根の面積・形状・劣化状況によって変わるため、正確な金額は現地調査後の見積もりでご確認ください。
既存の屋根材をすべて撤去し、下地から新しく葺き直す工法です。下地や防水シートまで刷新できるため、屋根全体の耐風性・防水性を根本から高められます。
費用の目安は1㎡あたり10,000〜15,000円程度です。
既存の屋根の上から、軽量な金属屋根などを重ねて葺く工法です。既存屋根の撤去費用がかからないため、葺き替えより費用を抑えられます。
費用の目安は1㎡あたり7,000〜8,000円程度です。
棟板金の交換や漆喰の補修、雨樋の交換など、傷んだ部分だけをピンポイントで直す部分補修も可能です。予算や屋根の状態に応じて、最適な方法をご提案します。
【屋根の修繕工事費用の目安】
| 工事名 | 費用の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 葺き替え工事 | 10,000~15,000円/㎡ | 既存の屋根材を取り外し、新しいものに取り換え |
| カバー工法 | 7,000~8,000円/㎡ | 既存の屋根材はそのままに、上から新しい屋根材を設置 |
| 雨樋工事 | 3,000円/m | 雨樋の割れや破損の修理や交換 |
| 漆喰工事 | 3,500円/m | 瓦を固定する漆喰の劣化補修(雨漏り予防) |
| 谷入れ替え | 10,000円/m | 雨水の流れ道となる谷部分の入れ替え |
| 瓦の補修工事 | 25,000円/m | 瓦の修繕や取り換え |

台風や強風など、自然災害による屋根の損害は、火災保険の「風災補償」の対象になる場合があります。
強風で瓦が飛んだ、棟板金が剥がれた、飛来物で屋根が破損したといった「自然災害が原因」の損害は、補償の対象になり得ます。
一方、経年劣化や日頃のメンテナンス不足による損傷は、原則として対象外です。この線引きの判断は難しいため、専門業者による診断が重要になります。
火災保険の申請には、損害箇所の写真や修理見積書などが必要です。被害に気づいたら、なるべく早く写真を撮っておきましょう。なお、「保険を使えば無料で工事できる」などとうたって契約を急かす悪質業者もいるため、注意が必要です。
強風から大切な住まいを守るには、日頃の点検と、いざというときにすぐ相談できる地域密着の専門業者の存在が欠かせません。
大阪府守口市を拠点とする「大和瓦工業」は、守口市を中心に大阪府内全域に対応する屋根工事・雨漏り修理の職人直営店です。
営業マンを置かず、下請けも使わず、代表をはじめとする職人歴20年以上の職人が、現地調査から施工まで一貫して対応いたします。中間マージンが発生しないため、適正価格での施工を実現しています。
瓦・スレート・金属屋根・陸屋根まであらゆる屋根材に対応し、防水性に優れた高品質のルーフィング(防水シート)を標準使用しており、最長10年の工事保証で長く安心していただけます。
「台風が来る前に一度屋根を見てほしい」「瓦のズレが気になる」そんなときは、被害が広がる前にお気軽にご相談ください。
『大和瓦工業』は大阪府守口市を中心に、大阪府全域の屋根修理・雨漏り修理を承っております。
お問い合わせ・現地調査・お見積もりは無料、相見積もりも大歓迎です。
屋根修理・雨漏り修理をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問合せ下さい。
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